2023年1月9日月曜日

着物の解体

 解体にルールはありません。


着物は基本手縫いで縫われているので、リッパーと糸切ハサミと歯ブラシがあれば慣れれば1時間くらいで解体出来ます。




私のおすすめの手順は

・衿先の下側からスタートして衿の外側を解いていく。

・衿の本体側を外す。

・外周の表裏を切りななす。

・脇と背中心、衽(おくみ:前身頃の重なる部分)にある表裏を固定しているしつけをはずす。

・袖を表裏切り離す。

・袖、衽、身頃を切り離す。

・後ろ身頃の揚げを解く。


古い着物は生地が弱っている上、糸の滑りも悪いので、力いっぱい布を引っ張ると簡単に破れてしまいます。

以前ネットサーフィンで見つけた和裁士さんの動画で、和裁に使う絹糸は着物の生地より弱いので生地を引っ張れば糸だけが切れて解体は楽勝です、っぽいことをおっしゃっていらしてちょっと驚きました。

新品の着物はそれでも大丈夫だと思いますが、リメイクに使うのは古いものも多いので無理せず優しく扱ってください。


着物を解体する際、裾(すそ)と袂(たもと)は汚れが溜まりやすく、綿埃や食べ物のくずみたいなものが出てきます😓。

手では取りづらいので、歯ブラシ(ホテルアメニティなどで十分です)を使ってやさしく払ってください。


着物は基本手縫いの並縫いですが、一部難関があります。

力の加わりやすい脇の開口部(身八口)、袖の付け根は閂止めでぎっちり縫い留められているので、リッパーは通りません(けがをするといけないので、無理せずに)。ここは少し布を力を入れて引きながら縫っているところを見つけて細かく糸切ばさみで切っていくしかありません。


裏地も汚れが少ないようならそれなりに使い道があるので、解体して保管しておいても良いと思います。

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